この時期、毎年恒例の中国事業リスクと言えば、春節明け人材流動ではないでしょうか。
低賃金労働者を多く抱える製造業では、春節休暇で田舎に帰省した労働者が「仕事に戻ってこない」との現象が毎年のように繰り返されます。
2013年冬、某人気商品の重要部品を製造するある日系下請け工場では、春節休みを最低限の三日間だけにして製造ラインの稼働率を高めようとしました。工場労働者を田舎に帰省させない・・・との目論見もあったそうです。
その結果はまだ分かりません。続報が入り次第、本誌でお伝えします。
中国のソフトウェア企業でも、春節明けの人材流動が懸念されます。ただし、日系企業で働くソフトウェア技術者が「春節明けに田舎から戻ってこない」とはさすがに聞いたことはありません。
■ 問いかけ
<問1>中国のソフトウェア企業では、春節明けの人材流動が大きなリスクです。主な理由を挙げなさい。
<問2>中国のソフトウェア企業では、春節明けの人材流動が大きなリスクです。あなたの会社・取引先の状況はいかが?
◆既に退職者あり
◆他部署の退職者を穴埋めする社内異動あり
◆リスク顕在化を懸念
◆特に問題なし
◆状況が分からない
◆その他