コラム「オフショア開発の最新動向」column

転職する外国人よりも日本人の方がBSEに向いている?

オフショア大學受講生との質疑応答より。
(Q. 受講生 A. オフショア大學講師)

Q.ブリッジSEは、オフショア先の外国人が適切でしょうか、または日本人が適切でしょうか? 海外の離職率の高さを考慮すると、後者の方が現実的だと思うのですが。

A.短期の単発プロジェクトなら経験豊富な外国人バイリンガルSEを、長期継続が前提のオフショア開発なら国籍よりもコンピテンシー重視でブリッジSEを選定するとよいでしょう。語学力よりも将来性に着目した能力鑑定が成功の鍵です。

もし、あなたが以下のコメントに深く共感するなら、日本人ブリッジSEの長期育成を検討すべきです。

「ブリッジSEが、調整役としてプロジェクトに存在することで、
 日本国内におけるソフトウェア開発と全く変わらない状態に
 なることを実感しました」(オフショア開発成功者の声)

つまり、もしあなたが、オフショア開発でも、日本国内におけるソフトウェア開発と全く変わらない状態を理想とするなら、日本の商慣習に完全適応できる人材をブリッジSEとして採用すべきです。

余談ですが、以前から「ブリッジSE」の存在そのものを嫌う関係者は少なくありません。日本人だけではなオフショア委託先の一部の外国人幹部でさえも「うちはブリッジSE不要」と公言します。

■ 問いかけ

<問1>ブリッジSEを定義しなさい。

<問2>オフショア開発でも「日本と全く同じ」が理想とされる考え方に、あなたは同意しますか?(Y/N)

<問3>以前からある「ブリッジSE不要論」の根拠を分析しなさい。

<問4>ブリッジSE選定に関する本誌発行人の持論は以下の通り。あなたは同意しますか?

・単発プロジェクトなら、即戦力の外国人BSEを金で買うべし
・長期ラボ契約なら、日本人でもいいのでコンピテンシー重視

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