「信頼関係」の意味は、国や文化によって異なるか?
異なる。
(幸地司/オフショア大學第3期にて)
「信頼関係」の意味は、国や文化によって異なります。全く違う意味になることはありませんが、信頼の拠り所は歴史・宗教観、社会情勢に左右されます(*)。
*詳細は先週のプレミアム版マガジンで紹介しました
http://www.ai-coach.com/magpre.html
したがって、中国オフショア開発で語られる「信頼関係」の意味は、日本と中国では微妙に異なると考えた方が安全です。「信頼」と「関係」を二つに分割して、それぞれの意味を考えると理解しやすいでしょう。
私が主宰するオフショア大學では、信頼や文化といった抽象的な概念の議論に時間を割いています。この理由は、「信頼が大事」や「文化の相互理解」などと問題解決の場面でお茶を濁したくないからです(*)。
*オフショア大學では、しつこく”行動レベル”に焦点を当てます
http://www.offshoringleaders.com/
■問いかけ
人材流動の激しい中国(特に上海などの大都市)では、オフショア開発に次々と新しいメンバーが投入されて、そしてプロジェクト終了後には即座に去っていきます。
新しく入ってきた中国人メンバーに対して、日本人上司や日本側のキーパーソンと信頼関係を築くために、あなたはどのように助言しますか。年上の日本人技術者と中国の若いメンバーが信頼関係を築くためには、どのような言動が効果的でしょうか。
※
オフショア大學では、さらに次の問いかけが続きます。
「オフショア開発では、皆が言うほど信頼関係は重要ですか?」
私の答えは・・・「 」。